工学技術

ラズパイとモータドライバでDCモータを動かす。TA7291Pの代用品も紹介。

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ラズパイとモータドライバを使って、DCモータを動かしてみました。

ネット上には東芝製のTA7291Pの情報は多くありましたが

TA7291Pはすでに生産中止品らしく秋月通商さんなどネット上での取り扱いはありませんでした。

今回はTA7291Pの代わりに同じ東芝製のTB67H450FNGを使います。

購入したもの

1. Raspberry Pi 3 Model B+

ラズベリーパイ3 B +コンピュータボード

2. DCモータ(今回LEGOモータを使用)
LEGO (レゴ) Functions Power Functions M-Motor 8883 ブロック おもちゃ (並行輸入)

3. モータドライバ 東芝製 TB67H450FNG
4. 接続用の配線

TA7291PとTB67H450FNGの仕様

詳しくはデータシートを見ていただければと思いますが、必要そうな箇所を抜粋して説明します。

ピン配置

まずはピン配置。こちらがTA7291Pの端子。
TA7291P端子
つぎに、こちらがTB67H450FNGの端子。
TB67H450FNG端子
ピン数が10本から8本になり、少しシンプルになってますね。

内部ブロック図

つぎは内部ブロック図。こちらがTA7291Pです。
TA7291Pブロック図
こちらがTB67H450FNGです。
TB67H450FNGブロック図
ブロック図を見るとTA7291Pでは制御電源の入力が必要でしたが、TB67H450FNGではVM(モータ電源)から生成しているみたいで制御電源不要なんですよね。

動作電圧範囲

まずは動作電圧範囲。こちらがTA7291Pです。
TA7291P動作範囲
こちらがTB67H450FNGです。
TB67H450FNG動作範囲
TA7291Pはモータ電圧が0V~でいけるのに対して、TB67H450FNGはモータ駆動電圧範囲が高い(4.5V~)です。

また、同じVrefという信号名ですが機能が異なるため、電圧範囲も全然違います。

私もはじめはVrefを制御電源だと思い込んでしまい、5V入力してしまいました。。。(壊れなかったのでよかったです。)

ここは注意が必要ですね。

注意点まとめ

TB67H450FNGは面実装タイプであるため、ブレッドボードで使うには変換基板が必要になります。

モータ電源の動作最低範囲がTA7291Pでは0Vでした。

それに対してTB67H450FNGは4.5Vと高くなっている点は注意です。

TA7291PではVCCを外部から入力する必要がありました。

TB67H450FNGではVMからVCCを内部で生成しているようです。

また、VREFは同じ信号名のですが用途が異なるところが注意ようです。

定電流制御用の設定端子となり、入力電圧範囲も0V~4.0Vと狭くなっています。

定電流制御機能を使わなければ、VREFはラズパイの3.3V電源に、RSはGND端子に接続しておけばOKです。

接続図

各部品の接続図はこのようになっています。

接続図
今回は動作確認ということでサージ対策のコンデンサなども入れずに、最低限の接続で動かしています。

今回定電流制御機能は使わなかったので、Vrefは接続しなくても動くはずです。

動作確認

今回、ラズパイへの指令はblynkを使ってスマホからGPIOを操作しました。

上記接続図で動作することは確認しましたが、動いたときに運悪くモータドライバのピン間でショートしてしまい、煙が出て壊れてしまいました。。。(泣)

しかも壊れたのはラズパイの方だったんですよね、高いだけにショック。。。

皆さまも動かすときには十分注意してくださいね。

感想

ラズパイとTA7291Pの代用としてTB67H450FNGを使って、DCモータを動作させることができました。

TB67H450FNGの方が接続する端子数も少ないので、使いやすいかもしれませんね。

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